S__11378738


S__11378739
S__11378741

アリス展の写真と、ババァの絵日記の中の一枚

「SALE」と大きく書かれた可愛いワンピースが沢山吊された丸いワゴンを見つけて「この中に着たいものがあるか見てみる?」と伝えると、息子はクルクル回しながらブルーのギンガムチェックのフワンとしたワンピースを手に取りました。なかなかセンスはあるなと思ったババァ。
確か二階で、ルンルン息子とあんみつを食べた記憶も残っています。


7D1EAE3F-8AAD-451A-8E1F-1BF3057B768D
息子の描いたアリス

家に帰って早速ワンピースを着てみた息子。
嬉しいけれど恥ずかしそうに鏡の前で自分の姿をじっと見ていました。
途中で取り込んだ洗濯物を抱えた母が通り、息子を見て「あら、可愛いじゃないの!」と言ったので息子は大喜び!

それから夏の間、自分で好きな時に着て遊んでいました。

ババァはいろいろ考えた。
スマホで簡単検索もできないので、図書館で男の子の成長に関する本を読んだり、本屋さんに行ったり、友達の意見も聞いてみたり…

主人はその頃仕事で出張ばかりなり…
とにかくそっと様子を見ましょう。
けれど、やっぱりババァの心は穏やかではありません。

息子がどうして僕は男の子なのか、女の子の服を着て女の子になりたいと言ってきたら…

これから息子にいろんなとてもたくさんの試練があるだろうな。
自分の心に嘘は付いて欲しくないし、ここはやっぱり何があっても息子を応援しなければと感じました。
分からないことは専門の人に頼って解決していこう。
あの子の人生、一緒に楽しく歩かせてもらいましょう。

ババァの肝もすっかり据わった、夏の終わり。
息子は突然、このブルーのチェックのワンピースを着なくなりました。
それどころか見もしなくなった。

一体全体、何だったのでしょう…
ワンピースを大切にしまったババァです。

子供は本当に面白い。
いろいろ考えさせてくれる。
心の引き出しをたくさん持たせてくれます。

息子小学一年生の不思議な夏は、
こうして終わりました。

S__11378745

息子の描いた絵日記の表紙