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ババァがダンボールを開けて行き、彼女がこれはいる、いらないと決めていく。

もっと迷うかなと思っていたけれど、どんどんいらない、いらないと思った以上に決断が早く着々と進んでいった。

が、あるダンボールを開けたババァ。それは、アルバムかどっぷり入った開けたら最後のダンボールだった。

これはマズイと咄嗟に蓋を閉めようと思ったのに、彼女に見られた!

「あら、アルバム!」引越しをした時に入れてそのままだったそう。
で、ここからは、二人思い出の世界の中。

結婚式にハネムーン
ベビー誕生
数々の学校行事

かっこいいご主人と細く華奢な彼女の、新婚旅行の写真に  「貴方こんなに華奢だったんだ」と言うと、「このころはほんとにモテたのよねぇ」とその写真をそっと指でなぞる彼女。

こうしてあっという間に、外は真っ暗!


ババァは明日から息子夫婦と旅に出る。
ひとまず、捨てるものを一階に持って行き、分別して今日はおしまい。

寿司ざんまいでお寿司を頬張り、お土産買って来るねと約束して退散。

電車の中、目を閉じると若く美しい彼女の姿が浮かんで、笑顔のババァ。

そしてこれは若いババァと主人の写真


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